2017-12-24 柄谷行人が選ぶ2017今年の三冊 選書 宣教師ザビエルと被差別民 (筑摩選書) 宗教改革、大航海時代という世界史の転換期、日本はその影響をどう受けたのか?バスク生まれのザビエルは、カトリック改革派として、アジア底辺層への布教に乗り出す。その活動は日本にも及ぶ。ザビエルら宣教師たちは、ハンセン病患者を救済し、被差別民へも布教の手を差し伸べる…。やがて徳川幕府による禁制は身分差別強化のもととなる。しかし、その後も二百数十年にわたりキリシタン信仰は地下水脈のように受け継がれていった。差別問題をアジア思想史レベルでとらえ続けた沖浦和光が取組んだ最後の著作。 posted with ヨメレバ 沖浦 和光 筑摩書房 2016-12-13 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 7netで購入 図書館で探す 虜囚 あらゆる価値が転倒する異国の地で、敵の手中に落ちた無名のガリヴァーあるいはロビンソン・クルーソーたちの目に、世界はどのように映ったのか。大英帝国の版図をめぐる争いのさなか記された虜囚体験記に光をあてるもうひとつのイギリス史。 posted with ヨメレバ リンダ コリー 法政大学出版局 2016-12-26 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 7netで購入 図書館で探す 殺生と戦争の民俗学 柳田國男と千葉徳爾 (角川選書) 柳田國男の最後の弟子、千葉徳爾。だが師の名に比して彼を知る人は少ない。徹底して自然主義を貫いた千葉は、しかしその異端さゆえに、「民俗学者」と名乗ることに抗い続けた柳田の最も正統な弟子とも言える。千葉が異様なほど固執した「殺生の快楽」、必然的に導かれる「戦争」と民俗学の密接な関わり。「公民の民俗学」として柳田学を説いてきた著者が、自らの師の研究に対峙し、現代の民俗学の在り方までを問う渾身の評論。 posted with ヨメレバ 大塚 英志 KADOKAWA 2017-03-24 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 楽天koboで購入 7netで購入 図書館で探す